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【歌う死神 2】童子繭

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日本のアイドルにそっくりの容姿の寧(ねい)の物語。彼女は出身地の中国雲南省(うんなんしょう)の民謡の名人。

彼女はそれと同時に死病を患った患者たちに、最高の快楽を与える死の天使(売春婦)だった。
しかし、彼女が働く施設は中国の公安警察の摘発にあう。
少女は公安の手を逃れ、石川県の能登島に送り込まれる。そこで、芸能事務所の社長の息子、直樹に中国語の家庭教師をすることになった。
弟のように甘えてくる直樹と暮らすことで、すっかり日本と島に慣れていく少女。彼女の運命は彼女と容姿がそっくりのアイドルの玲と出会って大きく変わってしまう。

(下記本文より抜粋)
「実は恥ずかしいんだけど僕は女性と‘あれ’したことがないんだ」と真っ赤になって彼は告白した。

「……そうなんですか。じゃあ私に任せてください」なんだか彼のことがとても可愛く思えた。そして無性になにか悲しかった。

「おまかせするよ」と彼は照れたように笑った。私は無言で自分の洋服のボタンを外していった。私は自分が’リードする’経験がなかったので、それはぎこちない始まりだった。二人でベッドに入り、私は彼の手を私の乳房の上に置いた。

「どうすればいいの」彼は真っ赤な顔で私を見ていた。弟に‘お絵かきを教える姉’みたいな不思議な感じ。

「優しく触って。なぜたりして」と私は彼の髪を撫でながら言った。彼は慣れない手つきで、私の胸を最初は触っていたが、やがて雄の本能に目覚めたのか夢中で揉みはじめた。乳首に指が当たると身体に強い電流が走ったみたいになる。感じ方がいつもよりすごかった。私は彼の細い身体を抱きしめて、唇で彼の色素の薄い乳首をやさしく舐めた。そしてまた何回かキスをした後で、私が下になり彼は挿入を試みた。初めてなので中々入らなかったが、私が手で誘導してあげることで、彼は私の中に入ることができた。
「あ、ありがとう、気持ちいいよ」と彼は青白い顔を少しほてらせて、ため息まじりで言った。

「うん、私こそ、きもちいい」と私も吐息をもらしながら応える。すると彼は何か誇らしげな顔で私の額にキスした。キスされた部分は、ほの暖かく感じられ、何か崇高なものから祝福されている気がした。

私は初めて、本当に生まれて初めてセックスが気持ちいいものだと感じた。私たちはお互いの顔中にキスをしたる、手で頬をなでたり、鼻を触ったり、へそをくすぐったりした。そうしながらブランコに乗っているみたいにして穏やかに自然に揺れ続けた。とてもゆっくりと確実に快楽を伴った充足感が私たちの身体と心を包み込んでいった。それはまるで双子の子○が羊水の中で絡みあい、蕩けあう姿に似ていた。しばらくして彼が疲れないように私が上になって振動を続けた。やがて彼は私のなかで激しく射精した。そして射精とともにあっさりと力尽きていた。なんの予告もなく。とても静かに。彼の安らかな死に顔には、心臓の発作で逝ったという苦痛の影が全く見出だせなかった。



画像はノヴェルAI使用

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